対空き巣用にダミー金庫を置いてます

前にテレビのリフォーム番組で、落語家の立川談志さんの自宅を、リフォームして紹介していました。その番組で談志師匠の実の娘さんが家の中の案内をして、談志師匠が1度空き巣被害に遭った後、書斎のテーブルに泥棒向けの手紙と、現金数万円を貼りつけるようになったと言っていました。最初の空き巣被害で家の中を散々荒らされて困った師匠が、次に入る泥棒には、現金を用意しておくからこれを盗って荒らさずに帰ってくれという意思表示だったそうですが、その気持ち、わかるような気がします。泥棒に入られないことが1番ですが、入られたらなるべく荒らされたくない。1度でも空き巣被害に遭われた人は、他人に家を踏み荒らされるショックというのは、忘れられないと思います。

ですから我が家では、対空き巣用にダミー金庫を置いてます。鍵は玄関を入ってすぐの、自転車の鍵や車の鍵を入れているボックスの中です。ボックスを開けば鍵の形状から、容易にそれが金庫の鍵であると想像できます。空き巣が入ったらまずその鍵を見つけ、まずは金庫の場所を探すでしょう。そしてそれは、金庫がよく置かれている、寝室のクローゼットの下にあります。金庫は古いダイヤル式で、ダイヤル部分はガムテープで止めてあります。開錠できる番号にロックされたまま、動かせないようにしてあるのです。玄関で見つけた鍵をこの金庫に合わせれば、なんなく金庫の扉が開きます。金庫を持ちだそうと床を引きずったり、金庫が開かない腹いせに部屋を破壊されたりしないようにです。

中には数万円分の現金と、通帳とその通帳の届け出印をセットで入れてあります。もちろんその通帳の口座には、実際にはお金は入っていません。

でもきっと空き巣は、現金と一緒にその通帳の残高に満足して、それらを持って立ち去ってくれると思うのです。このダミーの金庫が、役に立つ日が来ないことを祈ってはいますが。